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こころとからだの健康(15) 脳を元気にする食と栄養素

「こころとからだの健康(10)脳に良い食品、期の需性食品とその成分」の改訂版である。
 脳は大脳、間脳、脳幹および小脳から構成され、心身(こころとからだの働き)の司令塔である。とくに、大脳皮質は感覚・運動の統合、意志、創造、思考、言語、理性、感情、記憶を司り、前頭連合野は人間中枢とも言うべき重要な働きを行っている。脳を元気にするためには脳に必要な栄養素の摂取と適度な有酸素運動の実施および良い睡眠をとることが基本である。
 近年、アルツハイマー病やうつ病などの疾病が社会問題となっている。2015年、国際アルツハイマー病協会は認知症の新規患者数は毎年約990万人、2050年には1億3200万人に達し、現在(約4680万人)の3倍になると“世界アルツハイマー報告書2015”に発表した。高齢社会においてその数は急激に増加している。認知症には①アルツハイマー型、②脳血管性、③レビー小体型、④ピック病、⑤混合型、⑥その他などがあるが、この内、70%近くがアルツハイマー病であり、酸化ストレスが病気の進行に大きく寄与している。また、最近、疲労の原因は脳の眼窩前頭野で疲労感として自覚することによると言われ、これも酸化ストレスが関わっている。
 そこで、本論文では情報化・高齢化の時代に認知症やうつ病などの脳の障害を予防し、いつまでもイキイキした脳を維持するために必要な食品および有効成分について文献調査を行った。

Ⅰ.脳が元気になる食品
 人は美味しいものを食べると自然と笑顔となるが、これは脳が元気になったのではない。逆に、濃い味付けや甘いものなどは習慣化し、脳はじめ多くの生体機能にダメージを与えるので注意する。自らの健康は自らが守ることを意識し、脳に良い食品を意識的に摂取することが大切である。

Ⅱ.脳の活性化が期待される主な有効物質
 脳の機能保持には脳の構成材料、脳代謝に不可欠な栄養素および酸化ストレスに対する抗酸化物質の摂取を日常的に意識して摂取することが望ましい。抗酸化物質として、ポリフェノールは植物の色素や苦味の成分であり、アントシアン、タンニンやカテキンなどのタンニン類、ケルセチンやイソフラボンなどのフラボノイド類からなる。フラボノイドは植物に広く存在する色素成分でクロロフィルやカロチノイドと並ぶ植物色素の総称である。広義には赤、紫、青を発するアントシアニンもフラボノイドに分類される。フラボノイドを豊富に含んでいる食品としてはチョコレート、ココア、緑茶、紅茶、赤ワインなどが知られ、注目されている。
 これら抗酸化物質の作用としては活性酸素を除去し老化抑制、抗凝固、血圧降下、消臭、血管保護および血流増加、動脈硬化や心臓病の予防、免疫力増強、抗菌・抗ウイルス・抗アレルギー、血管保護、抗変異原性、発癌物質の活性化抑制など、多様な作用が推測されている。ビタミンC・E、クエン酸を含む食品と併用すると抗酸化作用の相乗効果を示す。
 なお、抗酸化物質についてはいずれも食品として摂取することが望ましく、サプリメントとして摂取する場合は過剰摂取による問題などがあり、十分に配慮することが大切である。(近藤雅雄:平成29年3月25日投稿)
内容の詳細をPDFに記載した。
PDF:こころとからだの健康(15)脳を元気にする食と栄養素2017.3.25

受験生がんばれ ‼ ~受験に後悔しないための戦略と心得

 毎年、1月から3月は学校の定期試験、入学試験、様々な資格にかかわる試験、昇格試験など人生を左右する大きなイベントが集中し、受験の季節となります。この時期は、冬から春にかけて気象の変動が著しく、インフルエンザなどの風邪や自己免疫性疾患や持病などの症状が出現しやすい季節でもあります。これらを乗り越えて、漸く春がやって来ます。
 ここでは、受験に失敗しないための戦略とその心得の一例を紹介します。

1.試験前
1)計画を立てる。PDCAサイクル(plan-do-check-act cycle)に従う。
  試験の日程が決まったら、それに合わせて自分に合った試験準備を計画、これを実行し、勉強の方法・準備が適切であるかを評価する。その際、ムリ、ムダ、ムラの「3ム」がないよう、何度も繰り返し、最適な方法を考える。自分に合った勉強法が確立したら、それを実行する。
2)過去問題を徹底的に調べる。
  試験に出題される内容の重要ポイント(キーワード)はいつの時代も同じです。したがって、過去に出題された問題を繰り返し実施し、これを理解すれば試験準備は十分です。
3)体調を万全にする。
  季節的にも風邪や持病などが発生しやすい時期なので、こころとからだの健康管理を怠らないよう、強い意志と自信をもって日常の生活と体のリズムを守り、自己管理を行って下さい。

2.試験前日
  試験前日には試験勉強を行わないで、翌日に備え受験票や筆記用具などの準備を完璧に行い、カバンにしまって、早めに寝る。その際、絶対合格するという自信を持つことが大切です。

3.試験期間中
1)試験会場に30分前には必ず到着する。
  前もって試験会場を下見し、余裕をもって試験会場に到着できるよう交通機関などを調べておく。また、交通機関のアクシデントに備え、迂回路も調べておき、少なくとも30分前には会場に到着し、トイレなども済ませておきたい。
2)試験を受けるためのPDCAサイクルを考える。
  試験用紙が配布されたら問題全体を速読し、簡単な問題から解答し、難解な問題は後回しにする。問題順に一つひとつ解答していくと、難解な問題に遭遇した時に、それに関わる時間があっという間に過ぎてしまい、時間が足りなくなり、これが致命傷となることがあります。まずは、問題全体を早めに把握しておくことが大切です。
3)試験が終了した後の心構え。
  試験が終了してからも、ケアレスミスがないかを確認することが大切です。必ず、何度も問題と解答を見直す。また、迷った時は、最初に解答した答えが正解のことが多い。

4.試験終了後
  試験がすべて終了したら、自宅などで問題を必ず見直し、間違っていないかを確認する。間違いが確認されたら直ちに修正する。この確認作業はその後の人生においても、同じ間違いは絶対に繰り返さないという「考え抜く力」「課題発見力」などが養われるますので、必ず行って下さい。
(近藤雅雄:平成28年12月1日掲載)
 

こころとからだの健康(10)脳に良い食品、機能性食品とその成分

 脳は大脳(皮質、辺縁系、基底核)、間脳(視床、視床下部)、脳幹(中脳、橋、延髄)および小脳から構成され、心身(こころとからだの働き)の司令塔である。特に大脳皮質は感覚・運動の統合、意志、創造、思考、言語、理性、感情、記憶を司る人間としての最も重要な器官であり、その中でも前頭連合野は人間としての中枢とも言うべき、様々な重要な働きをし、哺乳動物の中では一番重たい。脳は骨格筋、肝臓に次いで基礎代謝量が高く、多くの栄養素を必要としているため、栄養の摂取バランスの異常や不足は脳の機能にダメージを与え、こころとからだに様々な影響を与える。その代表的なものとして、近年、アルツハイマー病やうつ病などの疾病が大きな問題となっている。2012年の世界保健機関の報告によると、認知症患者は毎年770万件増加し、その数は世界中で3,560万人と推定されている。これが2030年までに倍増、2050年までに3倍以上(1億人以上)になると予測されている。認知症には①アルツハイマー型、②脳血管性認知症、③レビー小体型認知症、④ピック病(前頭側頭型認知症)、⑤混合型認知症、⑥その他などがあるが、この内、70%近くがアルツハイマー病という。
 そこで、認知症やうつ病などの脳の障害を予防し、脳(こころとからだの司令塔)の働きをよくする食品および有効成分について文献調査を行い、こころとからだの健康に役立つ資料とした。
掲載した食品および機能性物質は以下の24食品、24物質であり、その詳細はpdfに掲載した。

1.脳(アンチエンジング)の活性化が期待される食品
 亜麻の種(亜麻仁油)、イチョウ葉、オリーブオイル、カワカワ、くるみ、ココア、コーヒー、魚、ザクロ、センテラ(ゴツコーラ、ブラーミ、ツボクサ)、SOD様作用食品、セイヨウオトギリソウ、セイヨウカノコソウ、ダークチョコレート、納豆、ニンニク、ビルベリー、ブルーベリー、ほうれん草、豆類、松葉、ムール貝、ヨヒンベ(ヨヒンビン)、緑茶の24食品。

2.脳に良いとされる機能性物質
 アスタキサンチン、アントシアニン、イソフラボン、カテキン、γ‐アミノ酪酸(GABA、ギャバ)、ギンコライド、グルタチオン、コエンザイムQ10、サポニン、ジメチルアミノエタノール、食物繊維(不溶性食物繊維、水溶性食物繊維)、タウリン、テアフラビン、テアニン、DHA、トリプトファン、ビフィズス菌、分岐鎖アミノ酸(BCAA)、フェルラ酸、ホスファチジルセリン、ポリフェノール、フラボノイド、メラトニン、レシチンの24物質。
 原稿は以下のpdfを参照されたい。(近藤雅雄:平成27年10月6日掲載)
こころとからだの健康(10)脳に良い食品、機能性食品

こころとからだの健康(3)12か条

 生活習慣病、感染症、癌等に罹患しない丈夫なからだ作り、ストレスを溜めないこころの健康作りが各個人、社会に求められています。個人ならびに集団社会が惰性的であったり、依存的である場合、あるいは個人が身体を動かさなかったり、偏食、喫煙、薬に頼るようなことになると、生きがいを持たない、暗い性格(キレ易い、悲観し易いなど感情の変化が著しい)を持ったヒトが多くなり、社会全体が非活動的・非生産的になるばかりでなく、医療費の高騰を招きます。個人においてはストレスを溜め易く、不定秋訴→籠もり易い→病気(こころとからだの病気)によって健康寿命をはやめる結果となります。
 こころとからだの健康には日頃から報恩、感謝の気持ちを抱くこと、いのちの尊さを理解すること、愛情を持つこと、ストレスを貯めないで前向きであること、目標(夢、志)を持つこと、自然のリズムを大切にすることなどが重要です。これらはすべて酸化ストレスを少なくし、免疫能を増強させ、こころとからだを軽くし、毎日がウキウキと生きがいの満ちた生活となり、人生を楽しく、また素晴らしいものにしてくれます。
 そこで、私の考える健康増進の処方箋として「こころとからだの健康」12か条を以下に挙げました。

1.栄養(バランスの取れた食生活:団欒、育自、共育、神経・内分泌・免疫機能の維持)
 厚生労働省から提出されている食事摂取基準には年齢に応じた栄養素の摂取が記載されています。第一次・第二次性徴期、青年期、中高年齢期には栄養のバランスを考えた食事摂取が重要であることは言うまでもありませんが、特に中高年齢期になると基礎代謝が低下しますので、カロリーの過剰摂取は肥満につながります。肥満はメタボリック症候群と直結しますので、高血圧症、糖尿病、脂質異常などの生活習慣病のリスクが高まります。また、過剰な食事制限(ダイエット)は生体のリズムの乱れにつながり、若い女性では月経困難症、貧血、感染症など多様な疾病の原因となります。したがって、バランスのとれた食生活が大切です。さらに、食事摂取時には団欒が大切です。食事を通して家族、友人などの人間関係を形成するこの上ない貴重な時間となります。家族であれば、育児(自)、教(共)育の時間となり、食事時間のリズムを遵守することによって、神経・内分泌・免疫の各機能が適切に働くだけでなく、食及び他者への感謝の気持ちを持ち、ストレス解消に役立ちます。

2.運動(身体を動かす:神経、循環、免疫機能の増強)
 人は動物です。動物は動く物と書きます。筋肉は第2の心臓とも言うように、適度な筋肉をつけることが大切です。とにかく身体を動かすこと。運動は定期的に3メッツ以上の強度の身体運動を毎日1時間は行いたいものです。運動によって、脳や筋肉が喜び(心身一如)、循環機能を高めるだけでなく、こころもすっきり、免疫力も高まり、まさにこころとからだのアンチエイジングに繋がります。糖尿病や心臓疾患などの基礎的疾患を抱えている場合は医師の指導に従ってください。

3.休養(疲れる前に休む:脳と全身筋肉の機能保持)
 思春期以降、1日約90分の時間のリズムがあります。90分前後仕事をしたら、10分前後の休息をとることが大切です。すなわち、疲れる前に休むことが大切で、疲れ果ててしまってからの休養は回復力が悪く、健康を取り戻すのに多くの時間がかかります。
 睡眠においても約90分のリズムがあります。就寝してから深い睡眠のノンレム睡眠が現れ、約90分後に浅い睡眠のレム睡眠が出現します。レム睡眠というのはREM(rapid eye movement)と言い、寝ていながら筋肉は弛緩(脱力症状)していますが、眼球が動いている状態で、この時に夢をみます。また、歯ぎしりをしていたり、寝返りを打っていたり、寝言を言っていたりする時の睡眠で、逆説睡眠といって体の睡眠を指します。一方、ノンレム睡眠は脳の睡眠(徐波睡眠)と言って、筋電図は動いていますが、眼電図はプラトーとなっています。この時に成長ホルモンなどが分泌され、生体がリセットされます。成長期の子どもは寝る子は育つと申しますが、まさに成長ホルモンの分泌が高まります。
 一日のスタートとして、目覚めは重要です。朝起きるときにはレム睡眠時の浅い睡眠時に目覚まし時計などを設定して起きると快適な朝を迎えることができます。逆に、深い睡眠のノンレム睡眠時に起きたりすると、一日中頭が働かないなど、不愉快なことが多々起こります。さらに、この2つの睡眠は記憶力にも関与していると言われていますので、良い睡眠を心がけるようにしたいものです。このように、良い睡眠を取ることは脳と全身筋肉の機能が改善し、こころとからだがスッキリします。

4.体質を知る(遺伝子・環境因子相互干渉作用)
 米国などの他の先進国に比べて日本は島国として、また長い間鎖国を通して比較的単一民族にて長年種族を保存してきました。すなわち、日本国民は比較的純粋培養され、遺伝子による影響はその血筋(家族・親戚)に左右されることが推測されます。
 自分の家族親戚(血筋)の中に癌や高血圧症、糖尿病、脂質異常症、肥満などがあれば、その体質を受け継いでいると考え、「生活習慣を考える」または「見直す」必要があります。もしも、大腸癌が家族にみられれば、大腸癌の体質を受け継いでいると考え、食物繊維や抗酸化食品の積極的な摂取やストレスに対する対処によって病気を予防できます。また肺癌の血筋であれば喫煙を止め、また副流煙(受動喫煙)や大気汚染からからだを守り、抗酸化食品を積極的に摂取するなどして病気を予防することが可能です。これを遺伝子―環境因子相互干渉作用と呼んでいますが、遺伝子の働きには生後の環境因子が最も大切であることを意味しています。
 一方で、近年生殖工学が進展し、匿名の第三者の卵子からの体外受精などによって誕生した人については遺伝的な背景に対する情報が少なく、体質について考えることは困難です。今後さらに増加する傾向にありますが、この場合には自身の「からだからのサイン」を修得し、自分なりの健康法を身に付けると、よい結果につながるでしょう。

5.危険因子からの予防(自己防御:遺伝的素因、食生活、アレルギ-、タバコなど)
 「体質を知る」ことと共通しますが、ここでは体質とは異なって、人間として、日常生活の上で必要な対処について延べます。例えば夏の猛暑の中を活動したりすると熱中症のリスクが高まりますが、そのようなときに水分、塩分の補給を怠らず、また帽子などを被ることによって熱中症からの予防できます。同じように紫外線等の環境因子だけでなく、食べ物などの生活因子等、経済・産業・文明の発展に伴って、健康を脅かす多くのリスク因子が満ち溢れていますが、これらのリスク因子からの予防、すなわち自己防御が現代社会に住む私たちにとって大変重要です。

6.からだからのサインを習得する(早期診断:感染症、遺伝病、癌、生活習慣病の予防)
 妊娠可能な女性は排卵後、基礎体温が上昇します。これと同じように、体内に異物が侵入したり、異物が発生したりすると熱が出ます。これらはすべて、からだからのサインを意味していますので、これを早く自覚することによって、その場への対応が可能になります。特に後者の場合に、熱が出たからと言って無理をすると、本来すぐ治るべきものが病気となって長い間寝込むことになります。からだは異常を起こすとすぐに何らかのサインを体に伝えます。そのサインを修得し、早目に対処することによって、自然治癒力が増して、感染症、遺伝病、癌、生活習慣病、ストレス病等の予防につながります。

7.環境の向上を図る(生活・社会環境の改善、ストレス解消、スローライフなど)
 こころとからだの健康は自らが考え保持し、常に最適な状態を維持しなければなりません。すなわち、自分の体は自分で守ることが、今求められています。例えば、アレルギー体質であれば、体質を改善すべく、生活環境・習慣を見直し、自分に合った環境の向上を図ることによって、多くのことが改善されます。そのような努力が日々必要であるという意味です。環境の改善によって、また新たな問題が出てきた場合は、あきらめないで再度検討することが重要で、自分自身が納得するまで、前向きに健康を意識して生活・社会環境の改善に取組むことが大切です。人間環境についても同じで、十分にコミュニケーションを取り、環境の向上を図ることによってストレス解消が果たされます。

8.自然との対話(自然環境との融合、マイナスイオン、アロマテラピー、音楽など)
 日本は木造建築の中に3世代が住むのが通常でしたが、戦後のコンクリート住まいの中に少数住む共稼ぎ夫婦といった核家族や一人住まいが進展し、家族のコミュニケーションも少なくなりました。このような無機的な住まいの中に観葉植物や木製の家具、またはペットとして小鳥や金魚などの生物をコンクリート部屋の中に同居することによって、私たちと同じ遺伝子を共有することができます。そのことは、自然環境との融合を意味し、遺伝子同士の不可思議なコミュニケーションが起こり、気分が楽になったり、ストレスが解消されたりすることがあります。私たち自然界に住むすべての生物はすべて共通の遺伝子を持ってそれぞれの種族が保存されています。したがって、本来自然の中で済むことが一番の快適環境ですが、産業の発展と同時に私たちの身の回りにはプラスチックやコンクリートなどの無生物が生活環境に満ちあふれております。そのような中にあって、ちょっとした自然環境の融合がストレス解消に大きく役立つことがあります。

9.生きがいを見出す、夢を持つ(趣味、家庭、仕事等将来設計、希望、明日に向かって)
 人生50年の時代から80年の時代に突入している。女性でいえば、更年期以降30年以上の平均寿命を要している。少子化、核家族化の今日、幼児期、学童期、思春期、青年期、成人期、中年期、高齢期といった、それぞれのライフステイジにおいて、生きがいや夢を持つことが大切な時代に突入しています。生きがいや夢を持つことによって当面の目標が設定され、明日への希望が出てきます。とくに男性の定年退職後の生き方においては、ボランテア活動などをすることによって、いつも教育(今日行くところがある)と教養(今日用事がある)を心がけ、人のために自分が必要であると思うことと毎日目的を持つことが一番の生きがいとなることでしょう。

10.自信を持つ、前向きである(免疫、こころの機能維持)
 生きがいを見出す、夢を持つとも共通していますが、ここでは、とにかくも一歩前に進むことが大切であることを言っています。前に進めば、必ず結果がついてくる。結果が出れば、自信につながり、次の行動への対応が可能となります。それを繰り返していると、生体の機能は前向となり、自然治癒力も向上し、ストレスもよい方向に働き、免疫力も向上し、こころの機能維持につながります。成功体験がないからと言って、自信を喪失しないで、身近なことから一歩一歩前に踏み出していく力が必要です。そうすれば、いつの日か、自信へとつながり、必ず、成功体験を獲得し、大きく前進する力となります。

11.概日リズムを守る(約1日のリズム、バイオリズム、睡眠リズムなど)
 地球における生命の誕生以来、生命は太陽のリズムに従ったいのちのリズムが獲得されてきました。すなわち、地球には時間や周、月、季節の各リズムがあるように、生体にも同じ時間的な体内リズムがあります。1日のリズム(これをサーカディアンリズム(Circadian rhythm, 概日リズム)という)には食生活(摂食)のリズム、睡眠のリズム、自律神経のリズム、免疫のリズム、内分泌のリズムなどがあり、生体の機能維持にとって重要な働きとなっています。したがって、これらのリズムを知り、生活にメリ・ハリをつけることが大切です。生活のリズムが崩れると生体のリズムも崩れ、何らかの病気となってあらわれてきます。

12.感謝の気持ちを持つ(健康への感謝とこころへの感謝)
 いのちに対する感謝、家族への感謝、仕事に対する感謝、人間関係に関する感謝など人間としての基本を考えることです。この世の中は自分を取り巻く環境が日々変化しています。そんな中で、言葉の使い方が最も大切です。こころは言葉の影響を最も受け易いため、日常的に前向きな、きれいな言葉を使うよう心掛けるようにすれば、一日が大変充実して、楽しくなります。
(近藤雅雄:平成27年8月12日掲載)

こころとからだの健康管理(1)

~正しい栄養素の摂取と言葉~

1.健康とストレス

 半世紀以上も前にWHOが「健康とは身体的にも精神的にも社会的にも完全に健康な状態をいう」と定義し、「社会的健康」の重要性を示しました。この社会的健康とは、最近よく耳にする「人間力」で言えば、「共助」の精神に当たります。8つの知性(言語、音楽、空間、絵画、論理数学、身体運動、感情、社会)では「社会的知性」に当たります。また、自我(自己意識、自己制御)における「自己制御」に当たります。
 しかし、社会的健康、すなわち徳育(道徳心)については、現代の少子・核家族社会・個人情報保護法などによって家族制度や地域社会が急速に変化し、人間の人格形成にかかわる若い時代に学習(躾)されないまま大人になっていくようです。また、家庭や地域社会の中での人間関係が希薄化すると共に、長期間にわたる激しい経済情勢の中で、企業における雇用管理も大きく変化して来ています。これらの結果が、現代人に様々なストレスとなって心身に影響を与えていると思われます。事実、心身の健康について不安を持っている成人が3人に一人いるとも言われています。現代社会では「自己管理」と「社会的知性」がいかに重要であるかがわかります。

2.こころとからだの栄養素

 「自己管理」については、心身の健康管理を怠ると摂食障害などを起こし易くなり、これが病気の原因作り、その病気をさらに増悪させる要因となります。したがって、栄養学的な知識を持つことが重要です。健康寿命の延伸とQOL(生活の質)の向上を目指して、栄養に関する多様な研究が行われていますが、栄養素の過不足が心身の健康に大きく影響を与えることは明白です。
 例えば、チロシンやトリプトファンなどのアミノ酸や葉酸、B12、Cなどのビタミン、銅、鉄などのミネラルの不足は、慢性疲労、頭痛、集中できない、イライラする、学習・精神障害など様々な病気の素因と関係してきますので、このような成分の生理作用およびこれら栄養成分がどのような食品に含まれているのかを知ることが大切です。

~知識の消化吸収は人生最大の栄養素となる!~

 最近、特に若い人の免疫力・体力が低下し、これが心身の病気と関係していると言われます。その原因の多くがストレスに対する適応力の低下(コミュニケーション能力の低下など)と栄養学に対する無関心にあると思われます。生命現象はすなわち栄養現象ですが、生理学的に最も重要なのが免疫力です。免疫力は適正な栄養現象によって獲得されます。
 しかしながら、その免疫力については、スキャモンの発達曲線からも明らかなように、11歳頃をピークとして、免疫中枢である胸腺の萎縮が始まり、その萎縮の原因が多くのストレスやエイジングによって発生する活性酸素によることが最近の研究によって明らかになってきておりますので、如何に体内に多くの活性酸素を発生させないか、また活性酸素を除去させる方法が注目されています。
 その一つの方法としてポリフェノールなどの抗酸化物質や抗酸化ビタミンおよび免疫や抗酸化に関わるミネラル類(亜鉛、セレン、銅、マンガン、鉄など)を日常的に摂取することがあげられます。こころとからだの健康管理の上でも、自分自身が摂取する栄養素をしっかりと意識することによって、体力、健康力に自信を持ち、前向きになれます。
 そして、ストレスを前向きにとらえ、しっかりと自分自身に必要な良質の栄養素を摂取すれば免疫の機能も高まり、心身一如、こころもからだも元気になります。
 次に、社会的健康において最も重要な感謝するこころとからだについて述べます。

3.感謝するこころとからだ

 人間が他の哺乳動物や生物と異なっている決定的な要因は、大脳の前頭葉にあります。前頭葉は人間が400gでチンパンジーが70gです。人の脳の約30%が前頭葉です。猿は12%、犬が6%、ネコが2~3%、ネズミは0%でもわかるように、前頭葉は人間においてのみ大いに発達し、人としての思考、知性、言語、理解、理性など精神活動の中心を司る中枢です。すなわち、「こころの中枢」とも言えます。この前頭葉の働きにおいて、最も脳の活動に影響を与えるのが言葉です。良い言葉を使うと、免疫の機能(生体防御機能)、内分泌機能(成長・発達・代謝機能)、神経機能(自律神経機能、善悪の判断、理性)などの情報連絡系が活性化され、自然治癒力が高まります。言葉そのものが私たちの健康・人生を創っていくといってもよいでしょう。

~言葉は人間の原点であり、こころとからだを健康にする最大の栄養素である!~

 「はじめに言葉ありき、言葉は神と共にあり言葉は神である」と聖書にも出ています。また「言葉は天地(あめつち)を動かす」と古今和歌集に出ています。紀貫之は「力をも入れずして天地を動かし目に見えぬ鬼神をもあわれと思わせ、男と女の仲をも和らげ、猛き武士(もののふ)の心をなぐさむるは歌なり」と言っています。歌とは言葉のことです。言葉には力があります。ドイツ医学はムンドテラピー(ムンテラ)(mund(独):口、言葉の意)を重視しています。すなわち、ムンテラとは「言葉による治療」を意味します。診療や看護には必ず言葉を添えています。日本では適当に症状を説明する位のことしか理解されていませんが、本当は言葉の力による元気づけを意味しているのです。
 言葉を話すのは人間だけであり、人類の発展に大きく貢献し、書物となり永遠と続きます。言葉は、地球の平和と環境保全にも深く関わります。こころは言葉の影響を最も受けやすく、威圧的な言葉、汚い言葉、人の悪口、否定的な言葉を使うのを止め、笑顔で、プラスの言葉を口にしていけば、自分のこころも相手のこころもとても心地よい状態になるはずです。言葉には魂があります。

 一つしかないいのちであれば、人生を感謝と喜びに満ち、明るく、おおらかにプラス思考で生きて行きていくことによって健康寿命は全うできるものと思います。

(近藤雅雄:こころとからだの健康管理(1)、2015年6月5日掲載)

 

 

「ポルフィリン症」が指定難病となる‼

 平成27年3月9日、厚生労働省厚生科学審議会疾病対策部会指定難病検討委員会はポルフィリン症を含め新たに44疾患が指定難病に追加され、総計306疾患が5月中に正式承認・告示がなされ、7月から重症患者に対しての医療費助成が開始されます。
 ポルフィリン症については、難病でありながら長い間難病に指定されず、患者さんおよびその家族並びに医師、研究者など、それぞれが個別に難病指定への活動を行って来ましたが、平成9年、ポルフィリン症患者の会ができてからその活動は一層高まり、平成20年から全国にわたって署名活動が開始され、指定難病を受けるまでに集めた署名数は600,515筆に至りました。ここでは、ポルフィリン症が「指定難病」に承認されるまでの経緯を振り返ります。

 昭和47年10月に施行された「難病対策要綱」では難病の定義として①希少性、②発症原因およびそのメカニズムが未解決である、③診断基準及び治療法が未確立である、④生活面への長期わたる支障があるといった4つの条件を満たすものを難病として認めてから平成26年までの42年という長い年月を経ました。この間に難病認定されたのはたった56疾病のみですが、その経緯・背景は不明のままです。平成21年度からは厚生労働省内で難病指定の見直しが行われ、平成26年8月28日に56疾病から110疾病が「指定難病」として追加・決定しました。さらに、平成27年5月までに合計306の疾患が「指定難病」に承認されました。

 さて、今回「指定難病」として承認されたポルフィリン症は診断法が確立されているにもかかわらず症例数が少ないがゆえ、診断できる医師が少なく、治療法もない。発症すると長期間の入退院を繰り返します。その間、太陽に当たれないとか、仕事がないとか、日常・社会生活に大きな支障をきたします。したがって、生活の制約や医療費の圧迫により患者の心身的負担は膨大となり、QOLが著しく低下します。
 これが難病認定されれば、これまでの56疾患のように、その疾患に対しては医療費の助成のみならず、治療研究の促進のための助成金など様々な行政的・社会的配慮が成されてきたことから、多くの難病指定されてこなかった疾患の患者会および研究者が立ち上がり、指定難病を求めて活動を行ってきました。厚生労働省においても、継続的に公平・公正な難病行政についての検討がなされてきました。

1.ポルフィリン症とは
 ポルフィリン症は生体重要色素ヘム(赤血球中のヘモグロビンや肝細胞内のチトクロームp450、生命エネルギー(ATP)を生産するチトクロームなどの作用基)の合成に関わる8つの酵素のどれかに遺伝的な障害を持つ代謝異常症で、多彩な症状を診る難治性の疾患です。日本では1920年に第1例が報告されてから今日までに日本の医学会では約1000症例しか報告されていません。

1)症状
 遺伝子―酵素の異常によって9つの病型(ポルフィリン代謝障害)が報告されていますが、その症状は大きく急性型と皮膚型に大別されます。急性型は主に妊娠可能な女性に多く、重篤な腹部・神経症状の発作を繰り返します。つまり、患者さんは突然起る腹部の激痛、嘔吐、便秘を自覚し、運動麻痺、手足の知覚麻痺を伴います。また急性型の患者さんであっても病型よっては皮膚に日光が当ると炎症、潰瘍などを起こす光線過敏性皮膚症状も合併します。皮膚型の患者さんは、日光などの光曝露による光線過敏性皮膚症状が主ですが、重度の障害では骨軟骨の欠損脱落、肝硬変、溶血性貧血や脾腫を合併して日常生活が困難となる場合が多く見られます。

2)原因・誘因
 ヘム合成に関与する8個の酵素のうち、たった1つの遺伝子の異常によって、ヘム生産量の減少と途中中間代謝物であるポルフィリンまたはその前駆物質(5-アミノレブリン酸、ポルホビリノーゲン)が過剰生産・蓄積され、多彩な症状を引き起こします。本疾患の殆どは遺伝性の代謝異常ですが、発症には日光、月経・妊娠・分娩、各種医薬品、疲労、各種ストレス、ダイエット、飢餓、アルコール多飲などの後天的要因が必ず必要です。

3)治療
 すべての病型において対症療法しかありません。急性型については、欧米ではヘム補給薬が使われ、日本でも平成25年に保険適用されましたが、1回の投与が8万円、これを1カ月使用すると40万円の負担となります。また、皮膚型においては、光線過敏症状の治療というものはなく、日光や明かりを避けるために外出の制約が強いられます。

4)予防・検査・窓口
 ポルフィリン症は誤診で悪化させるケースが多いので、とにかく発症前に早期診断・予防することが何よりも重要です。しかし、未だに一般検査はなく、専門医も極めて少ないのが現状です。

2.難病指定への道
 私は21歳時からポルフィリンの美麗な生命色素に魅了され、ポルフィリン代謝産物および諸酵素活性の測定法の開発、ポルフィリン代謝調節機序並びにポルフィリン症の診断法や診断基準および治療法について研究してきました。その過程で、28歳時にポルフィリン症の子どもの患者さんと出会い、生涯の研究テーマとして、この病気に関わることとなりました。そして、患者さんの要望によって平成9年には全国ポルフィリン代謝異常患者の会「さくら友の会」を設立し、同時にポルフィリンに係る学術学会「ポルフィリン研究会」を立上げ、様々な方面から患者さんの立場に立った研究・教育活動を普及してきました。しかし、毎年、多くの若い「いのち」を失い、患者さんにとってはいつも時間がありません。また、難病に指定されていなかったことから本格的な治療研究も行われてきませんでした。そこで、ポルフィリン症を含めて多くの難治性の希少疾患についての治療研究の推進、行政の支援が得られるよう行動を開始しました。

3.日本の難病行政に対するアクションと難病指定を受ける意義
 ポルフィリン症は、国が示す難病4条件をすべて満たしていながら、長い間、なぜ難病に認定されないのであろうか?ポルフィリン症を診た事のある医師の殆どが、なぜ難病に指定されないのかといった疑問を持っていました。また、同じような疑問が全国の人々から寄せらました。
 ポルフィリン症患者の多くは日常生活に制限が加えられ、或いは、体力が著しく低下するなど、相応の収入が見込める職につくことが難しいのが現実です。したがって、多くの患者さんが適切で継続的な治療を受けることが出来ずに苦しみ、これからもこの苦しみから抜け出すことが出来ない状況が続くと思いました。この不条理な状況を少しでも変えるためには、国による難病指定を受けることが不可欠であると思いました。
 ポルフィリン症は希少疾患であるため誤診や事故が後を絶ちません。この様に、ポルフィリン症は国の難病事業の対象疾患として、まさに適合する重大な疾患であることから、難病指定を求める運動を平成20年より開始しました。平成21年11月には、全国から410,520筆の署名を長妻昭元厚生労働大臣に提出すると同時に民主党内に「ポルフィリン症を考える議員連盟」を結成し、川上義博元参議院議員が会長(顧問:故西岡武夫参議院議員)となり、日本における難病対策の在り方について提言してきました。平成24年1月には140,028筆の署名を小宮山洋子元厚生労働大臣に提出、平成26年4月には42,837筆の署名を田村憲久元厚生労働大臣に提出、平成26年9月25日には379筆の署名を永岡厚生労働副大臣に提出致しました。また、鳥取からは「池谷兄弟を応援する会」が立ち上がり、鳥取県知事、境港市長への陳情、さらに、さくら友の会と歩行を合わせ、先の大臣陳情を行いました。さらに、島根県済生会江津総合病院堀江裕院長(現在名誉院長)と共に竹下亘衆議院議員(現復興大臣)など国会議員への陳情を行いました。これらの活動を通して、ポルフィリン症の難病指定の実現に向けて長年に亘り粘り強く請願を続けてきました。この間にさらに3893筆の署名が集まり総計60万を超す署名数となったことは、大変重たく受け止めております。
 これら活動の意義として、ポルフィリン症が難病指定されれば、医師、医療機関に広く正しくこの病気を知る良い機会となり、誤診や事故を著しく減らすことにも繋がります。さらに、治療の研究が加速することが期待されます。そして、何よりもこれまで理解されなかった病気が難病として認められたことに大きな意義があると思います。つまり、これまではわけのわからない病気として追いやられていたのが、国が認めた病気ということで、医療機関、行政・社会での対応も一変し、真摯に、前向きに注視されることが期待されます。

4.患者会の活動
 平成20年、患者会の室谷一蔵会長は、治療研究の推進、行政支援、生活への支援が得られるよう、全国署名活動を開始しました。そして、平成21年より、北海道から沖縄まで、日本全国の支援者から頂いた総計600,515人の署名を厚生労働省に持参し、難病指定を求めてきました。その結果、平成21年度に初めて厚生労働省の難治性疾患克服研究事業として「遺伝性ポルフィリン症の全国疫学調査並びに診断・治療法の開発に関する研究」が採択され、近藤(元東京都市大学人間科学部教授・学部長)を研究代表者として、我が国において初めて、患者の立場に立ったポルフィリン症の調査・研究がスタートしました。さらに、急性ポルフィリン症の未承認薬については長い年月がかかりましたが、患者会の地道な活動によって、平成25年には保険治療薬として承認されるに至りました。しかし、この時点において、ポルフィリン症が難病に認定されたわけではありません。患者会理事の大変な活動によって、平成27年3月にようやくポルフィリン症が指定難病として承認されました。
 患者会は、引続き、経済大国、医療の先進国として、日本に住むポルフィリン症の患者さんを含め多くの難病患者さんが安心して生活し、安心して高度先進医療が受けられるよう、医療と福祉の充実を国に強く求めていきます。

5.国の難病指定の在り方
 現在、世界中で難病と言われている疾患が7,000以上あり、公平な難病指定の在り方が問われてきました。平成21年に民主党政権に移行してから漸く「難病対策の現状と課題について」厚生労働省を中心として本格的な議論が始まりました。平成25年に自民党政権に復権してからは、「難病医療法」が5月に成立、平成27年度から施行することが決まり、厚生科学審議会疾病対策部会の「指定難病検討委員会」が中心となり、指定難病の各要件(①治療方法が確立していない、②長期の療養を必要とする、③患者数が人口の0.1%程度に達しない、④客観的な診断基準などが確立している)を満たすかどうかの検討が開始されました。平成26年度までに56疾患が難病として認定されてきましたが、平成27年度に約300疾患に拡大し、対象患者をこれ迄の78万人(この中には希少疾患から外れるパーキンソン病(患者数約10万9千人)や潰瘍性大腸炎(患者数約14万4千人)なども含まれている)から150万人に増やし、患者数は人口の0.15%にあたる18万人未満を目安に決められました。しかし、現在わが国において指定難病を求めている疾患は約600あり、今後も増加する傾向です。

6.健常人と患者とは
 ところで、すべての人間が10個以上の遺伝子の異常を持って生まれてくる。しかし何の自覚症状もなく健康な人が殆どです。ところが、ポルフィリン症のように、その遺伝子の異常が病気となって現れる人もいます。
健康の反対が病気ですが、これまで健康であった人が、何らかの原因によって病気になった時に、人は初めて健康の有難さを考え、誰もが二度と病気になりたくないと思うものです。ところが、病気を持って生まれてきた人は、どうでしょうか。彼らは健康に対する願望といのちを大切にするこころが健康な人以上に強く、また、健康な人以上に感謝の気持ちを持っています。私たち健常者に足りないものを多く持っています。今の人間社会に欠けているのは、いのちを大切にするこころと、相手のこころの痛みを自分の痛みと感じる「思いやり」のこころ、そして信頼できる温かい人間関係の輪を作ることです。

7.患者さんの意見
 患者さんはいつまた再発するかについての不安、いのちの不安、遺伝の不安、社会復帰の不安、生活の不安、学習環境の不安、人間関係の不安等々、深刻であり、これらがストレスとなって再発を繰り返します。以下に患者さんの切なる主な意見を記載しました。

1)皮膚型ポルフィリン症患者の意見
(1)日光を避ける生活がいかに大変か実感。「太陽が怖い」と落ち込んで学校を休んだことも。これからの成長でこころが心配。
(2)男子なので外遊びを禁じるとストレスがたまる。友達もいなくなり、休み時間も一人でいることが多くなり心配。
(3)小学生の頃は、人と違うことが嫌で学校行事に参加。しかし、なかなか行動がコントロールできず、痛みに苦しめられる。もっと病気のことを多くの人にしってもらいたい。
(4)小学校の頃は、長袖長ズボンで学校は送り迎え。娘は一人暮らしをしている。いつ発症するかと思うと心配。肝機能についても心配。初潮を迎えると貧血があった。
(5)3歳で発症してから孤独な気持で過ごす。同じ患者さんと情報交換したい。
(6)入退院や、病気のことで転校した。病気への理解を伝えたい。
(7)健常者に病気のことを話しても理解してもらえず、軽くみられることが多い。早く難病認定になるよう出来ることがあれば協力したい。
(8)病気のこともいろいろ知りたい。2年前に流産。産婦人科の先生は皮膚が弱いことを言い当てたが、皮膚科の先生からは関係ないと言われた。病名が何かわからない。
(9)娘を妊娠中、蕁麻疹がひどく皮膚科で紫外線を当てる治療をした。そのことを後悔している。娘の症状を日光だと感じつつ、診断がつくまで4年、これもまた後悔される。もっと多くの人に知ってもらい。娘の将来に悩みは尽きない。

2)急性ポルフィリン症患者の意見
(1)毎月1回以上入院している。学校は送り迎え、体育見学、腹痛嘔吐がない時でも微熱あり。入院中は絶食その後通常の半量。とても心配。
(2)妊娠の度に体調が悪くなり、2番目の子は未熟児、3番目の子は死産した。その後、子宮筋腫で手術。地方の医師ではなかなか病名を理解してもらえない。
(3)親戚がキャリアかどうか調べてもらうために病院へ行ったが、知らないと言われた。まずは病名を内科医に知ってもらいたい。
(4)近所の開業医では診てもらえない。子どもがほしいが、産後どうなるかと不安。
(5)重い発作の度に孤独感を味わう。医者、周囲の無理解、中途半端な知識を埋めるべくいちいち説明する。
(6)歯医者に行き麻酔をかけるとき塩酸リドカインが禁忌薬と判明。医師と相談したが、冷たく扱われた。相談する人がいない。
(7)娘が2人、検査を受けさせたいが、高額で躊躇する。自分は結婚、出産後、発症したため夫の理解が得られない。
(8)いつも頭がぼーっとし、発作が繰り返し出現。同じ状態が続くのかと思うと不安。

8.参考文献
1)近藤雅雄:ポルフィリン-ヘム代謝異常、先天代謝異常症候群(第2版)・下、別冊日本臨牀・新領域別症候群シリーズ No.20、p.165 (2012).
2)近藤雅雄:ポルフィリン代謝異常、内科学書、改訂第8版、Vol.5、内分泌疾患、代謝・栄養疾患、中山書店、p.424 (2013).
3)遺伝性ポルフィリン症:厚生労働科学研究費補助金(難治性疾患等克服研究事業)総合研究報告書、2009~2014
(近藤雅雄:全国ポルフィリン代謝障害患者会「さくら友の会」事務局代表、2015.6.5掲載)

生命の科学から健康の科学へ

 生体色素ポルフィリン(紫質)とヘム(血基質)は地球上の生物が生存するために必須な光合成反応や酸素の運搬などに関与する生命の根源物質です。しかし、その代謝異常症は、ある日突然に体内にポルフィリンの代謝産物が過剰蓄積し、その結果、太陽と活性酸素によって全身の機能が障害され、生命が奪われる。これまでに、筆者はこの病気の遺伝子異常および発症機序の解明、確定診断法の確立、治療法の開発などといった「生命の科学」に関する一連の研究を行ってきました。その一方で、健常者にこの代謝産物の一つを投与すると、造血促進、免疫力増強、抗酸化機能促進、運動機能促進などといった健康の回復・保持・増進が期待できることを見出しました。
 生命科学の研究は表裏一体であり、良い方向に研究が行われれば、人類、ひいては万物に貢献できますが、悪い方向に進めば、万物の破壊へとつながる危険性を含んでいます。

 本内容は、平成17年4月長生学園50周年記念に刊行された「長生学園史」掲載原稿を少し修正して記載しました。さらに読みたい方は下記のpdfからご覧ください。

生命の科学から健康の科学へpdf

 

こころとからだの健康(2)~中高年齢者の免疫強化によるアンチエイジング~

1.はじめに

 介護の必要がなく健康的に生活できる期間を「健康寿命」と言いますが、平成25年の日本人の健康寿命は男性71.19歳(同年の平均寿命は80.21歳)、女性74.21歳(同86.61歳)です。女性の方が介護期間は長くなっています。そこで、中高年齢女性の健康寿命の延伸とQOL(生活の質)の向上を図るには、適切な食生活と運動の習慣等、酸化ストレスからの予防によって目標が達成できます。

2.男女の寿命の違い

 世界中の国において男性の方が短命です。その理由は、①男性は免疫の中枢である胸腺の萎縮が早い(酸化ストレスにかかりやすい)、②基礎代謝量の違い、③染色体の違い(Y染色体は傷つくと回復しない)等が挙げられます。したがって、男性は筋肉量が多く、免疫力が弱い、偏食も多く、デリケートであり、孤独に対して弱いのに対して、女性は免疫力が強く、ストレスに強い。すなわち、男性の方が不適切な食生活や筋肉をたくさん持つことから、酸化ストレスによる免疫力の低下が著しく、その結果、短命であると言えます。

3.免疫強化とアンチエイジング

 筋肉(骨格筋、心筋、平滑筋)は24時間活動を行っていますので、それだけ酸素の需要が多い。すなわち活性酸素の生産量も多くなります。そこで、生体は活性酸素を分解する酵素SOD(スーパーオキシドデスムターゼ)、GPx(グルタチオンペルオキシダーゼ)等を進化の過程で獲得してきましたが、これにはエイジングがあり、40歳前後から酵素活性が著しく減少します。そこで、これら活性酸素を分解する酵素の代替作用のある抗酸化栄養素の摂取、適度な運動、休養が大切になります。そして、免疫にとって重要な臓器である胸腺は活性酸素によるダメージが大きいことが分かっています。12歳頃をピークとして胸腺は萎縮してきますが、その後の萎縮のスピードは活性酸素の発生量が多い男性の方が早い。したがって、免疫強化には抗酸化食品を積極的に摂取することが望ましいのです。

4.活性酸素除去方法(抗酸化は抗加齢・免疫強化につながる)

 抗酸化食品の摂取、適度な運動(手足を動かす)、疲れる前に休むことが重要です。抗酸化・免疫に関わる食品としてはビタミンA,C,E,B6、フラボノイド類、亜鉛、マンガン、銅、鉄、セレン等を多く含む食品が挙げられます。これら栄養素を含む野菜(目安量1日350g)、果物(目安量1日200g)、豆類、良質のタンパク質の摂取、特に、運動後は十分に摂取することが大切です。

5.健康食品としての5-アミノレブリン酸(ALA)

 健康食品には①表示の問題、②過剰の問題、③摂取方法の問題等があり、十分に情報を得てから摂取する必要があります。一方、最近、生体物質である5-ALAが新機能性アミノ酸として貧血予防、運動・代謝機能の亢進、抗酸化、免疫増強、美容などのヘルスケアー領域、脳腫瘍の診断・治療をはじめ多くの疾患の予防・治療などのメディカルケアー領域で、各々注目されています。この5-ALAの大量生産が可能となり、中高年齢者の皮膚の若返りや育毛効果等も期待されます。

6.運動はこころとからだのアンチエイジング

 人は動物です。動物は動く物と書きます。筋肉は第2の心臓ともいうように、適度な筋肉をつけることが大切です。運動は定期的に3メッツ以上の強度の身体運動を毎日1時間は行いたいです。運動によって、脳や筋肉が喜び(心身一如)、循環機能を高めるだけでなく、こころもすっきりし、まさにこころとからだのアンチエイジングにつながります。休養は良い睡眠をとりストレスを貯めない工夫が大切です。そして、言葉の使い方も大切です。こころは言葉の影響を最も受け易いため、日常的に前向きな、きれいな言葉を使うよう心掛けましょう。

こころとからだの健康
1.栄養(バランスの取れた食生活)
2.運動(身体を動かす)
3.休養(疲れる前に休む)
4.体質を知る(遺伝子・環境因子相互干渉作用)
5.感謝の気持ちを持つ
6.生きがいを見出す、夢を持つ
7.環境の向上を図る
8.危険因子からの予防(自己防御)
9.自然との対話(自然環境との融合)
10.からだからのサインを習得する(早期診断)
11.自信を持つ、前向きである
12.概日リズムを守る
(出展:近藤雅雄著:健康のための生命の科学、2004)

7.こころとからだの健康

 こころとからだの健康には日頃から感謝の気持ちを抱くこと、いのちの尊さを理解すること、愛情を持つこと、ストレスを貯めないで前向きであること、目標(夢、志)を持つこと、自然のリズムを大切にすることなどが重要です。これらはすべて酸化ストレスを少なくし、免疫能を増強させます(表参照)。(近藤雅雄:女子体育4・5Vol.57-4・5,p70-71, Apr.May 2015, JAPEW)

5-アミノレブリン酸(ALA)のヘルス・メディカルケアー

 最近、5-アミノレブリン酸(ALA)が新規機能性アミノ酸として健康食品や美容、がんの診断・治療をはじめ多くの疾患の予防・治療など、ヘルス・メディカルケアー領域に注目されています。ALAは蛋白質を構成するアミノ酸ではなく、生命維持に不可欠なヘムやクロロフィルおよびビタミンB12等を生体内で合成する経路の最初の共通物質として、動植物を問わず広く生物界に存在する生命の根源物質です。

1. ALAの生合成

 ALAは動物のミトコンドリアや酵母、非硫黄紅色光合成菌を含む一部の細菌類ではALA合成酵素(ALAS)によりTCA回路のメンバーであるスクシニルCoAから合成されます。しかし、植物の葉緑体、藻類、シアノバクテリアなどの酸素発生型光合成を行う生物や他の多くの細菌類ではグルタミン酸からグルタミル酸t-RNA を利用して合成されます。

2.ヘム蛋白の機能 

 ALA自体には生理作用がありませんが、ALAによって最終的に生産されたヘムは各組織にて生産されたアポ蛋白と結合し、①酸素の運搬体であるヘモグロビン、②酸素の貯蔵物質である赤筋中のミオグロビン、③エネルギー物質であるATPの生産に関与するチトクローム類、④解毒・薬物代謝に関与するチトクロームP-450類、ヘムタンパク質⑤神経の化学伝達物質であり、血管拡張物質である一酸化窒素や一酸化炭素の生産、⑥代謝調節に関わる甲状腺ホルモンの合成、⑦ホルモンの情報連絡に関与するグアニルシクラーゼ、⑧活性酸素を分解するカタラーゼやペルオキシダーゼ、⑨脳の機能調節に関与するセロトニンや睡眠ホルモンであるメラトニンの合成に関わるトリプトファンピロラーゼなど、生体が健康を保持する上で不可欠な各種ヘム蛋白質の作用基として機能しています。したがって、生体機能の三大情報システムである神経性調節、内分泌調節、免疫調節など多方面にて重要な働きを行っています(図参照)。

3.ALAの機能性

 ALAはヘム生合成の出発物質として生命科学の重要な位置にあるため、ヘムの減少は様々な疾患や体調不良など(例えば貧血、エネルギー不足による筋疲労、免疫力低下、基礎代謝の低下など)を引き起こすことから、各種ヘルスケアーおよびメディカルケアーに対する有用物質として注目されています。その代表的なものが悪性腫瘍の研究です。外性的にALAを過剰投与すると腫瘍細胞内にポルフィリン誘導体が過剰生産・蓄積されることを利用した皮膚がん治療(光線力学的治療, photodynamic therapy; PDT)が実用化されています。今後、ALAを高濃度で投与した場合に腫瘍組織内に一時的に増加・蓄積するポルフィリン誘導体(特にプロトポルフィリンⅨ(PPⅨ))の光増感性を利用したがんのPDTや診断に広く利用されるようになるでしょう。
 一方、低濃度のALAと鉄やマグネシウムなどのミネラルを組合せることによって、植物や動物などの生物機能に大きな影響をもたらすことが分かってきました。

4.ALAの利用

1)植物への利用

 コスモ石油(株)のALA研究開発グループは、これまで困難であったALAの大量生産の方法を可能にし、植物に対するALAの効果に関する研究を進めてきた結果、①低濃度の添加により光合成能が増強され植物生長促進が得られること、②暗呼吸の抑制、③気孔開度の拡大、④耐塩性・耐寒性向上、⑤収量向上、⑦砂漠緑化、⑧健苗育成、⑨労働時間短縮などの効果を次々と見出しています。ALAを添加すればクロロフィルが増加するのは当然のように思えますが、添加したALA量よりもクロロフィル量は遥かに多いことから、ALAは植物の中で情報伝達物質的な役割を果たしていると考えられています。ALAは微量金属(マグネシウム、鉄、コバルトなど)との組合せが植物生長促進に有効であり、光合成能増強だけでなく、硝酸還元酵素の増強により窒素肥料の取組みを促進する効果もあることがわかっています。

2)健康増進に対する影響

 ALAの生産量が加齢に伴い減少すること、また様々なストレスによってヘムの分解が亢進することなどがら、ALAの健康に関わる研究が本格的に行われるようになりました。我われは、ALAを高齢マウスに適正量投与すると、造血、免疫、抗酸化および運動などの諸機能が亢進することを相次いで見出しました。とくに、免疫の中枢である胸腺重量は加齢に従って萎縮していくことがわかっていますが、ALA投与によって胸腺重量の縮退抑制、増量を見出しました。この増量については、細胞生物学的に詳細な検討をALA恒常性
要しますが、胸腺の萎縮が免疫の機能低下および老化促進の原因であることが推測されていることから、ALAの投与によって免疫能の強化、QOLの向上および健康寿命の延伸が図られることが大いに期待されます。ALAの投与によってヘムの生産が亢進するだけでなく、様々な良い遺伝子の発現が見られ、逆に悪い遺伝子の発現抑制によって生体恒常性機能が高まる。すなわち、ALAは生体のホメオスタシス機能を高め、様々な機能障害の改善に有用であると考えます(図参照)。

3)皮膚への影響

 坪内(皮膚科医)は皮膚とALAとの関係を検討し、ALAと鉄が入った溶液を週2回、計4回エレクトロポレーションにより皮膚内に導入すると、肌水分量が増加し、キメが改善されることを臨床的に明らかにしました。さらに、ALA、鉄投与によってヘムの生産が促進されため、細胞内にて多くの水とエネルギー(ATP)が生産され、水分と活力に満ちた細胞が生まれ変わること、ヒトの線維芽細胞にALAと鉄を加えるとコラーゲンやヒアルロン酸の生産量が増加することなどを報告し、肌のエイジングケアや保湿効果などが期待されています。

4)育毛効果

 伊藤(皮膚科医)はALAを用いた尋常性座そう(ニキビ)の光線力学療法(PDT)を開発し、重傷ニキビ患者へPDTを施したところ、ニキビの治癒と同時に「抜け毛が減った」、「産毛が生えた」という声があり、発毛促進剤としての可能性に着目しました。そこで、伊藤はALAと鉄の組合せによって男女を問わず発毛促進効果の発現の増強および高濃度投与時における光障害の回避を見出しました。ALAは5%ミノキシジル(リアップの主成分)よりも高い発毛促進効果があります。

5)がんの診断と治療

 ALAを用いたPDTの特徴は、治療後に傷跡が残らないことであり、皮膚がんの多い欧米では特に注目されています。また、ALAは腫瘍細胞内に特異的に取り込まれ、ミトコンドリアにてPPⅨに生合成され、PPⅨが紫外線照射によって赤色の蛍光を発光することから、がんの新しい診断法として注目されるようになりました。このALAを用いた診断治療の利点として、①ALAは水溶性であり、生体物質である。②過剰のALAは投与後1~2日以内に体内から尿中に排出され、副作用(光線過敏症)の心配がない。③ALAは腫瘍選択性が極めて高い。④従来PDT治療に用いられてきたフォトフリンなどのポルフィリン化合物に比べて血管内皮細胞への取り込みが少ない。⑤ALAは経口投与が可能である。⑥ALA投与による合併症がない。といった多くの利点が挙げられます。
 現在、最も注目されているのは脳腫瘍の術中診断です。我われは、これまでに数多くの脳腫瘍患者に対してALAを用いた術中脳腫瘍蛍光診断および腫瘍組織を摘出する方法を開発し、従来困難であった悪性脳腫瘍の術後の延命を可能にし、その機序も解明しました。
 一方、ALAはがん細胞に特異的に取り込まれ、ポルフィリンへと変換されるため、ALAの経口摂取によるがんの早期診断および術後の予防への応用も期待されます。

おわりに

 ALAから生産されるヘムには、それと結合する蛋白質(ヘム蛋白)によって多様な生理作用を持ち、生命維持に不可欠な様々な生化学的反応の根幹に関わる作用物質です。したがって、今後、新しい肥料、飼料、ヘルスケアなどの商品開発や次世代の新医療への応用など、ますます多領域での発展が期待されます。
 なお、ALAの効能についてはSBIファーマ(株)のホームページhttp://www.sbipharma.co.jp/に最新情報が掲載されています。(近藤雅雄:日本長生医学会「長生」, 4月号、pp.11-14, 2015.4を修正して掲載)