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持久力をサポートする「アラプラス スポーツ ハイパフォーマンス」とは?

 健康寿命の延伸とQOL(生活の質)の向上には適切な食生活と運動習慣、休養が大切ですが、5-アミノレブリン酸(ALA)はこれら健康生活をサポートすることが分かってきました。
 そこで、最近、SBIアラプロモ株式会社から販売された「アラプラス スポーツ ハイパフォーマンス」の健康効果について最新の科学的根拠に基づき解説します。

1.ALAとは
 ミトコンドリアで生産されるALAは蛋白質を構成するアミノ酸ではなく、生命維持に不可欠な赤い色素ヘムを生産する生命の根幹物質です(図1)。最近、このアミノ酸が貧血予防、運動・代謝機能の亢進、抗酸化、免疫増強、美容などのヘルスケアー領域、脳腫瘍の診断・治療をはじめ多くのがん、疾病発症の予防および治療などのメディカルケアー領域で研究され、急速に注目され始めました(文献11.ポルフィリンーALA学会編:機能性アミノ酸「5‐アミノレブリン酸の科学と医学応用」-がんの診断・治療を中心にー、現代化学・増刊45、東京化学同人、2015.10)。
ALA
2. ALAから生産されるヘム蛋白の多様な機能
 図1に示した様に、各組織にて生産されたALAは最終的にミトコンドリアにて生体色素ヘムとなり、これがアポ蛋白と結合し、①骨髄では酸素を運搬するヘモグロビン、②骨格筋では有酸素運動に関与する赤筋中の酸素貯蔵物質であるミオグロビン、③全身の組織細胞では生命エネルギー物質(ATP)を生産するチトクローム類、④神経では化学伝達物質であり、血管拡張物質である一酸化窒素(NO)を合成する酵素、⑤肝臓では解毒・薬物代謝を司るチトクロームP-450類、⑥内分泌器官ではホルモンの情報連絡に関与する酵素グアニルシクラーゼ、⑦肝臓や腎臓、赤血球に多く含まれ、活性酸素を分解する酵素カタラーゼ、⑧甲状腺では代謝に関わるサイロキシンを生産する酵素サイロペルオキシダーゼ等々、ALAは生命維持に不可欠な各種ヘム蛋白質の生産を行っています(図1)。

3.中高年齢ではALAの生産が低下すると共にヘムの分解が促進し、生体機能の低下が高まる

 ALAは加齢に伴い生産量が減少すると共に様々なストレスによって発生した活性酸素を消去する強力な抗酸化物質ビリルビンを生産するためにヘムを酸化的に分解するので、ヘム量は加齢と共に急激に減少します。その結果、図1に示したヘム蛋白が減少し、特に中高年齢者に様々な体調不良や疾病など(例えば貧血、筋疲労、倦怠感、易感染性(免疫力低下)、基礎代謝の低下、肥満など)が急速に増えてくる原因となります。

4.ALAの生体機能向上、免疫力強化によるアンチエイジング効果
 高齢動物にALAを投与すると、造血、免疫、抗酸化および運動などの諸機能が亢進することを相次いで見出しました(文献2~52.近藤雅雄ほか:運動機能向上剤、整理番号:P04561609、特願2004-255577.2004.9、動物にALAを投与すると運動機能を高めることを発見しました。
3.近藤雅雄ほか:健康機能向上剤、特開2006-96745, 2006.4.13、動物にALAを投与すると造血機能、免疫機能、運動機能、神経機能が高まることを発見しました。
4.近藤雅雄ほか:健康機能向上剤、PCT/JP2005/15560(国際特許)、2005.8、動物にALAを投与すると健康を保持、増進することを発見しました。
5.近藤雅雄ほか:免疫機能向上剤、特開2006-96746, 2006.4.13。動物にALAを投与すると体液性免疫及び細胞性免疫の機能が高まることを発見しました。
)。とくに、免疫中枢である胸腺重量は加齢に従って萎縮することがわかっていますが、ALA投与によって胸腺重量の縮退抑制、増量を見出しました(文献55.近藤雅雄ほか:免疫機能向上剤、特開2006-96746, 2006.4.13。動物にALAを投与すると体液性免疫及び細胞性免疫の機能が高まることを発見しました。)。この増量については細胞生物学的に詳細な検討を要しますが、免疫細胞の増殖促進・抗酸化力増強を確認しました(近藤:未発表)。現在、胸腺の萎縮が免疫の機能低下および老化促進の原因であることが推測されていることから、ALA投与によって免疫力強化、QOL向上および健康寿命延伸が図られることが期待されます。

5.ALAの疲労回復と運動機能向上
 高齢動物にALAを投与すると、運動機能の亢進および筋蛋白質の増量を見出しました(文献22.近藤雅雄ほか:運動機能向上剤、整理番号:P04561609、特願2004-255577.2004.9、動物にALAを投与すると運動機能が高まることを発見しました。)。さらに、人でも運動により鉄、亜鉛などのミネラル類が有意に減少することを見出し(文献6、76.Kondo M et al:Decrease in blood molybdenum (Mo) concentration as a result of competitive sports activities, Biomedical Research on Trace Elements, 14(4):316-318, 2003、激運動により血液中のモリブデンや亜鉛などのミネラルが減少することを見出しました。
7.近藤雅雄ほか:思春期女子のスポーツ活動における血色素合成異常とその発症機序に関する研究、体力研究、No.72: 93-100、1989. 激運動によるヘム生合成の異常を見出しました。
)、これらミネラルを補給すれば疲労回復速度の促進や運動機能、持久力などが向上します。
 これらの結果から、図2に示した様に、ALAプラス鉄などのミネラルの補給は様々なストレスからの回復と同時に造血促進、代謝促進、運動機能促進など生体機能を高めると共に恒常性を維持するため様々な生体機能障害の改善に有用です。
ALA2
 以上、「アラプラス スポーツ ハイパフォーマンス」にはALAの他に亜鉛含有酵母、クエン酸第一鉄ナトリウム、ナイアシンアミドなどがプラスされ、①エネルギー生産量の向上による代謝促進、②体温上昇による免疫力向上、③運動負荷による疲労回復亢進、持久力の向上などの効果があり、健康管理に適したサプリメントとして推薦します。
 健康食品には①表示、②過剰摂取、③摂取方法等の各問題があり、十分に情報を得てから摂取する必要がありますが、ALAは水溶性であり、必要量利用され、余分なALAは尿中に排泄されるので過剰摂取の問題や摂取方法の問題はありません。
 なお、指定難病ポルフィリン症の患者さんはポルフィリン代謝異常を誘発することがありますので服用しないでください。また、妊婦や授乳中の女性、乳幼児、子どもでの有効性・安全性に対する科学的根拠はありません。病気の方の場合は必ず医師にご相談ください。

6.文 献
1.ポルフィリンーALA学会編:機能性アミノ酸「5‐アミノレブリン酸の科学と医学応用」-がんの診断・治療を中心にー、現代化学・増刊45、東京化学同人、2015.10
2.近藤雅雄ほか:運動機能向上剤、整理番号:P04561609、特願2004-255577.2004.9、動物にALAを投与すると運動機能が高まることを発見しました。
3.近藤雅雄ほか:健康機能向上剤、特開2006-96745, 2006.4.13、動物にALAを投与すると造血機能、免疫機能、運動機能、神経機能が高まることを発見しました。
4.近藤雅雄ほか:健康機能向上剤、PCT/JP2005/15560(国際特許)、2005.8、動物にALAを投与すると健康を保持、増進することを発見しました。
5.近藤雅雄ほか:免疫機能向上剤、特開2006-96746, 2006.4.13。動物にALAを投与すると体液性免疫及び細胞性免疫の機能が高まることを発見しました。
6.Kondo M et al:Decrease in blood molybdenum (Mo) concentration as a result of competitive sports activities, Biomedical Research on Trace Elements, 14(4):316-318, 2003、激運動により血液中のモリブデンや亜鉛などのミネラルが減少することを見出しました。
7.近藤雅雄ほか:思春期女子のスポーツ活動における血色素合成異常とその発症機序に関する研究、体力研究、No.72: 93-100、1989. 激運動によりヘム生合成の異常を見出しました。
(近藤雅雄著、平成28年5月18日掲載)

以下のPDFも参照ください。
ALApdf2

こころとからだの健康(14) 遊びから学ぶ幼児教育、子育て習慣および期待される人材

 この数十年の間に子育てに関する社会環境は大きく変化しました。核家族化や男女共同参画社会の進展など、例を挙げればきりがありません。そうした現代社会において最も懸念されるのは、子育てをする親が孤立してしまうことです。そこから多様な悲劇が起こるとも限りません。昔は大家族、そして近所に子どもの遊び場が沢山あり、親子ともども自然に地域コミュニティーが形成されていました。しかし、都市化と共にそうしたコミュニティーは徐々にその姿を消し、結果として子育てについて気楽に相談できる環境も減少しています。子育てには周囲のサポートが不可欠です。家族の協力は勿論のこと、地域社会の協力も必要です。どれだけ時代や社会環境が移り変わっても、「子どもは一人で育てるものではない」ことに変わりはありません。
 そこで、幼児教育の基礎と子育て習慣について考えました。現在、子育て中の保護者の参考になれば嬉しいです。(近藤雅雄:平成28年5月8日掲載)

幼児教育の基本~人間形成の基盤を成すこころの教育とは
 この地球上にて生を受けた人間は地球の恵みに感謝し、自然の恵みを大切にする。そして、自分自身を愛し、家族、友だちを愛し、社会、地球を大切にできる。そんな人間らしさと幸福感に満ちた環境にて子どもを育て、次代に繋いで行く。それが親の責任だと思います。子育て並びにヒトの本質はいつの時代も同じであり、それは「遊ぶこと」です。遊びの環境を設定し、育てるのが保護者の役割です。
 多様な遊びは様々な体験・体感を通して、生きるこころと力、いのちを大切にするこころ、他者を思いやるこころを学びます。これが人間形成の基盤を成すこころの教育であり、人としての基礎となります。
 そのためにも、「教育」を共に育むとした「共育」のこころを持つことです。父親、母親の育った環境とこれからその子どもが育つ環境では20年以上の隔たりがあり、それと共に成育環境は大きく変化しています。したがって、子どもの目線で子どもの育つ時代の環境にて子どもを育むことが大切です。
人の本質
遊びから学ぶ子育て
 人間には「言語的知性」「音楽的知性」「絵画的知性」「論理数学的知性」「身体運動的知性」「感情的知性」「社会的知性」という8つの知性があると言われています。これらの知性は就学前の4~5歳前後をピークとして形成されるもので、「遊び」によって育まれます。人間の知性、こころは脳の活動に直結していますので、就学前こそ、幼児教育に必要な多くの遊びや体験・体感によって、豊かな知性を育むことが重要で、それが成人になって一つまたは複数の知性が大きく育つ要因になります。
 多くの親が子どもの「教育」について悩んでいるようですが、子育てには迷いや不安はつきものです。難しく考える必要はありません。なぜなら、子どもの成長に最も必要なのは、この「遊び」だからです。とくに幼少期の教育は「遊びの場を用意してあげること」くらいに考えて丁度良いのではないかと思います。お父さん、お母さんはまず、子どもと一緒に遊んであげることから始めましょう。楽しそうな親の姿を見ると、子どもはもっと楽しくなります。そうすると図に示しましたが、好奇心・集中力が増し、さらに多くの事を遊びから吸収するようになります。それが創造力や自発性、課題発見力、さらには生きる力へとつながっていくのです。
 もちろん、親も子どもが遊ぶ中から学ぶことは沢山あります。よく言われることですが、やはり教育は「共育」、育児は「育自」なのです。ぜひ「子どもと」遊ぶ中で「子どもを」学んでください。学びに対する親の姿勢は、必ず子どもに受け継がれていきます。“共育の質の向上は人生の質の向上を担保する”ように子どもとその家族はそれぞれの道、人生に一つの目標・志を持ち、前向きに生きるこころを身に付けます。そして、“社会が求める人間力”が育まれます。
人間としての基礎力
社会が求める人材
 “社会が求める人間力”とは図に示しましたように、3つのパワーから成ります。これは社会・国家が求める人材であり、この基礎が幼児期の「遊び」から養われます。人間社会で生きる上で重要なこの3つのパワーとは、①前に踏み出す力(action power);すなわち、主体性を持って前向きに働きかける力、実行力、②考え抜く力(thinking power);すなわち、課題発見力、計画力、創造力、③チームで働く力(teamwork power);すなわち、発信力、傾聴力、柔軟性、状況把握力、起立性、ストレスコントロール力が身に付きます。これらの基礎力を身に付ける上で基本となるのが、以下に挙げた家族の子育て習慣です。

父親・母親の良い子育て習慣
1.家族の間で、朝起きたら「おはようございます」と言い、毎日挨拶を欠かさないようにしましょう。また、一日に最低一度は食事など団欒の時間を作りましょう。
2.家族は毎日きれいな言葉を使うように努力しましょう。子どもに「お前」「てめえ」「がき」などの汚い言葉で呼ばず、一人の人間として人格を尊んで名前で呼んでください。
3.家族はすべて一人ひとり、お互いに人として尊敬し合い、お互いが感謝のこころを持って接するように努力しましょう。
4.家族は一つの組織です。一人で頑張らないで家族で協力・分担して、日常的に楽しく笑顔を絶やさないよう前向きに生きる努力をしましょう。また、子育てを応援してくれる良い友達を複数持ち、コミュニティーを大切にしましょう。
5.子どものこころの痛みを自分のこころの痛みとして感じる「思い遣り」のこころを持ちましょう。また、子どもとのスキンシップによるコミュニケーションを大切にしましょう。
6.お互いを理解し合い、人の言うことをよく聞きましょう。また、何でも相談し合える環境を創るよう努力しましょう。これらが人間関係を形成していく上で大切になります。
7.子どもを泣かすより笑顔を引き出すように努力しましょう。子どもが病気でもないのに泣くのは、悲しいか、怖いかのどちらかです。子どもの気持ちを理解することが大切です。
8.子どもが良いことをしたときや、言うことを聞いたとき、頑張ったときなどは積極的にほめてあげましょう。叱りつけるよりもほめることを優先し、子どものやる気・意欲・能力を引き出すように努力しましょう。「教育」とは「引き出す」という意味でもあります。
9.自然に接する機会をたくさん作り、体験・体感を豊かに育てましょう。ノーベル賞学者など世の中の偉人と呼ばれる人のほとんどが、幼児期には遊びの多い自然の中で育っています。
10.「sense of wonder」という言葉があります。これは「不思議さや神秘さに目を見張る感性」を指し、子どもの教育に大変重要です。子どもは成長過程で様々な体験・体感を通して好奇心、自発性、創造力をからだとこころで育みます。

参考図書
近藤雅雄:子育てハンドブック、Tokyu Child Partners、東急グループ、2015
澤口俊之:幼児教育と脳、文春新書、2004
浜尾実:子どもを伸ばす一言、ダメにする一言、PHP文庫、2001
(近藤雅雄:平成28年5月8日掲載)